Crow's Note

空色カラスが観たモノ(特撮、映画、アニメ)の感想などを不定期的に綴る隠れ家系語りBlogです。

開き直りっぷりがアッパレ!手裏剣戦隊ニンニンジャー 忍びの1 感想

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空色カラス
2月15日に、烈車戦隊トッキュウジャーが最終回を迎え、そして忍者の日である2月22日に、
遂に第1話放送を迎えた『手裏剣戦隊ニンニンジャー』
ニンニンジャー ロゴ

■手裏剣戦隊ニンニンジャー
第1話:俺たちはニンジャだ!
脚本:下山健人 監督:中澤祥次郎

■忍びなのに派手過ぎる!?究極の”開き直り”戦隊!

第1話目を見た感想としては、何処かしんみりしてしまうトッキュウジャーの反動もあるのか、
アッパレ!という言葉がよく似合う軽快なノリの、終始明るく、良い意味でちょっとふざけたというか、砕けた?戦隊を目指してるのかな、と。
海外のニンジャ映画とかのトンデモ忍者モノを、敢えて日本で作ってみよう。みたいなアトモスフィアを感じました。

「人に隠れて悪を斬る」がキャッチコピーの忍者戦隊カクレンジャーや、
「人も知らず世も知らず、影となりて悪を討つ」がキャッチコピーの忍風戦隊ハリケンジャーは、
忍者を、一応”忍””者”として描いていた所を、ニンニンジャーは「忍びなれども忍ばない」ですからね。
ナンジャ?ナンジャ?
清清しいまでに超開き直ってる所が、やや不条理であれども、愉快ではあるし、
そんな愉快な連中が、ニンジャを名乗る訳だから、面白いですよね。

その上で、「忍ぶどころか、暴れるぜ!」なんて更に開き直る訳だから、突っ込んだら負けのような気がします。

■『世界忍者戦ジライヤ』を髣髴とさせる開き直りっぷり

そういう意味では、『忍者戦隊カクレンジャー』や、『忍風戦隊ハリケンジャー』等の忍者をモチーフとしたスーパー戦隊よりも、
ファイティーング ニンジャー ジーライヤ
『世界忍者戦ジライヤ』とかの系譜かなあ、って感じがするんですよね。
ジライヤの作風も明るく、清清しいまでにいろいろと開き直ってる感ありましたし、親子で忍者してる所も、なんか似てるかなあ、と。

でも、ロケットランチャーとか使う忍者とか、宇宙忍者とか出て来てないんで、まだジライヤより開き直りが足らないかな、とも思うんですが、
そこまで開き直られても、困ってしまう所で。
とは言え、ニンニンジャーには忍術を否定して、魔法を使う忍者がいるらしいので、それはそれでジライヤ以上の開き直りも感じるかな、と。

そう思うと、どこまで開き直るかが見ものな戦隊と言えそう。

■巨大戦も、超”開き直り”!?

それに、ロボットによる巨大戦の開き直りに関しては、なんかもう言葉では表現出来ないほどに、開き直ってんな、と。自由にも程があるというか。
オトモ忍

それぞれのメカもとい、オトモ忍のモチーフが、アカの忍者型オトモ忍の”シノビマル”は、ああ、正統派だなあ、と
思うんだけれど、アオはドラゴン、キはダンブ、シロは犬、モモはリニアモーターカーって。

・シノビマル=動く人・忍術=武道

・ドラゴマル=ドラゴン=西洋の文化を持ち込んで良いものを取り入れる"日本文化の良さ"と、クール・ジャパンの想い

ダンプマルビュンマル=乗り物=日本の技術力

・ワンマル=犬=かわいい文化代表


和洋折衷何でも取り入れたがるトンデモ忍者モノでも、ここまで開き直ってるのもなかなか無いんじゃないかと。
それに、クールジャパンってちょっと待てって話で。
しかも、このオトモ忍って、メカじゃなくて、生命体なんだとか。

この辺りのアイデアは、25年に渡って特撮監督を務める佛田洋氏の
「もう色々やってきて飽きちゃったから、全部いれられないの?」という提案から実現したもの何だとか。
そりゃ25年もやっていれば、奇抜な事もやってみたくなるというモノで。

にしたって、奇抜過ぎでしょう!

■特撮監督の25年分のノウハウを注ぎ込んだ特撮にも注目

しかも、これらが合体すると、シノビマルがパワーローダーか、パワードスーツが如く乗りこなしつつ、
降りて戦う事も出来るシュリケンジンになるとか。アツいぜ!
手裏剣戦隊ニンニンジャー シュリケン合体 DXシュリケンジン (初回限定版)

コアになるロボットが中心に座って操縦する巨大ロボットとか、なかなか新しい試みだな、と。
長年蓄積されてきた特撮技術を活かしつつ、まだ観た事の無い新しい方向に進む様は、見事だな、と。

しかも、巨大戦のバトルフィールドになる街に関しては、からくり忍者屋敷が如くに、至る所にギミックがあって、
ビルがどんでん返しになってシノビマルが現れたりとか、道路で畳返しとか、あれどうなってんの?と思うような不条理さを備えた街だし。
一見、バカバカしくも、恥ずかしげも無く開き直ってみせる所が最高にクールではある。
なんかもう、気にしたら負け。と言わんばかり。

ゴーバスターズとは、また違った方向性ではあれど、相当巨大戦に気合入れてる所は、かなり注目したい所。

■コンセプト的には大成功!?

テレビ朝日の井上千尋プロデューサー曰く、ニンニンジャーのコンセプトとしては、

・開き直りがすごい

・対象年齢が無限大

・テコ入れがすごい

らしいのですが、テコ入れと対象年齢は兎も角、開き直りに関しては、大成功しているように思います。
対象年齢に関しては、親子三代かつ、親族戦隊なので、今後のドラマ次第では、花開く要素かな、と。
テコ入れが凄いってのは、何だろう?と思うのですが、それに関しても今後の展開次第かな、と。

何はともあれ、手裏剣戦隊ニンニンジャー。
今後の展開が楽しみではあります。

ワッショイ!

参考記事:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』参上! 合体ロボ&変身などトンデモ要素が満載


■登場人物メモ

ニンニンジャー側のキャラクターに共通する所は、全員天候の名前か。

■伊賀崎 天晴(いがさき たかはる) / アカニンジャー
天晴(あっぱれ)と書いてたかはる。
”ラストニンジャ=伊賀崎 好天(よしたか)の孫にて、その意志を継ぐ男”を名乗るニンニンジャーの年長者。
「アツい」が口癖?軽いノリの楽天家かつ、猪突猛進系のレッド。

■加藤・クラウド・八雲(かとう くらうど やくも) / アオニンジャー
イギリスの魔法学校に留学していた魔法使い系忍者。クールを装う天然系ブルー。
ちょっとまだキャラクターが掴めてない。

■松尾 凪(まつお なぎ) / キニンジャー
最年少者。いたずらっ子にして、隙が多い。抜けてるように見えて、資格マニアらしいので、意外と頭脳派?
一番人懐っこそうなキャラクター。弟系イエロー。

■伊賀崎 風花(いがさき ふうか) / シロニンジャー
猪突猛進な兄・天晴と、なんか頼り無さそうな父・旋風(つむじ)に振り回されてるが故の、しっかり者の妹キャラ。
でも、ドジっ娘属性持ち。しっかり、ドジっ娘、ツンデレ?、妹と、萌え属性の塊ようなホワイト。

■百地 霞(ももち かすみ) / モモニンジャー
何事も丁寧語かつにこやかに話す毒舌系お姉さんキャラ。大学で科学を研究する女子大生なんだとか。天才肌系ピンク。
個人的に、宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATIONのヒルダのイメージを引き摺ってる所為か、ちょっと怖い。

■伊賀崎 旋風(いがさき つむじ)
天晴と風花の父親。ラストニンジャの息子だが、忍者ではないようだ。一番忍者っぽい名前なのに。
一見頼り無さそうだけど、果たして。ニンニンジャーの5人を精神的にサポートする人になりそう?

■伊賀崎 好天(いがさき よしたか)
牙鬼軍団の首領・牙鬼幻月(きばおに げんげつ)を封印した事で、ラストニンジャの称号を与えられた正統派の忍者
何故か劇中で死んだ事にされていたが、アイエエエエ!?ジイチャン!?ジイチャンナンデ!?という具合に、実際には生きていた。

もっと厳格な人だと思ってたのに、ファンキーなジジイだった。気に入った。
オトモ忍を作ったのは、彼らしいので技術面でニンニンジャーをサポートする人になるのかな、と。



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