Crow's Note

空色カラスが観たモノ(特撮、映画、アニメ)の感想などを不定期的に綴る隠れ家系語りBlogです。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀 Episode 10(終) 感想

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空色カラス
■ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀
Ep.10Ep.10
Chapter.3:明かされし野望-The Appearance-
Episode 10[2021年01月31日配信]
脚本:足木淳一郎 監督:坂本浩一


 いよいよ本作も最終回!前回の怒涛の展開からして、どんなクライマックスを迎えることだろうとワクワク感半端なかったわけですが、「え?えええええ」と叫んでしまうようななんとも言えない幕切れだったのは少しショックでしたね。多分、本作は”アブソリューティアンとの戦いの幕開けの物語”にすぎないものだとは薄々予想はしていましたけどね。

 それでも、裏技的なウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロをお出ししておいて、多少拮抗はできたものの結局時間切れで負けてしまうというのは残念でしたね。消耗が激しく無闇に使えないシャイニングの力を、更にウルティメイトイージスでブーストをかける的な強引にも程がある”奥義”的な感じでしたから、長時間使えないのは想定済みでしたけどね。

 とはいえ、タルタロスを敗北に至らしめることはできなかったものの、一太刀浴びせてそれ相応にダメージを与えた。それだけでなく、タルタロスをナラクの中まで追うことが出来ただけでも十分な成果だったんじゃないかな、と。ただでさえ、タルタロスの実力は未だ底知れぬものがありますし。

 それに、ナラクへ逃げられてしまうとこれまで全く追う手段がなかったウルトラマン側からすれば、ひとつでも手段があれば今後の戦略も立てやすいのではなかろうかと。しかし、次元と時間と超越する手段がゼロにしかなく、それも不安定というところは痛手ではありますが。これをどう克服するかが、アブソリューティアンの攻略の鍵になるんでしょうけれど。それが可能な戦士をウルトラリーグに引き入れるとか……?でも、それが可能な戦士って誰だろう。


 タルタロスと共にナラクへ飛び込んでいったゼロ。その一方で、恐魔人ゼットとの決着をつけんとするトライスクワッドの面々。ヒロユキとの絆の証であるトライストリウムに、ヒロユキなしで変身できてしまうのは複雑な想いもありました。それでも、ヒロユキなしでも戦える戦い方を修行の中で編み出しているのはとてもトライスクワッドらしいかなって。ヒロユキがいてこそ使える技は絶対に使わないし、絶対に使えないという制約を超えてこないところも。

 それに、ヒロユキなしでもトライストリウムに変身という不可能を可能にしたシチュエーションがあればこそ、「頼もしくなったな、タイガ!最後まで諦めず、不可能を可能にする!それがウルトラマンだ!」というメビウスのセリフが輝くというか。それにしても、活躍するタイガを見ての「よい生徒を持ったな!メビウス」という80の先生に涙腺が最高に緩みましたね。矢的先生!それでいて、タロウ教官に憧れて、後輩の育成に励むメビウスに対しても最高の賛辞ですよね。

 にしても、トライストリウムと恐魔人ゼットとの戦いで、トライストリウムが恐魔人ゼットの得物を受け止めている間に、巧いこと攻撃を決めてくるゼットくん。そこから何の合図もないのに息を合わせてトライストリウムとゼットくんで恐魔人ゼットを叩きのめすくだりは最高にテンション上がりましたね。赤と青。好対照なウルトラマン同士のコラボというのも熱かったところで。

  「すみませんでした。タイガ先輩!未熟な俺を……」と、タイガからの強力を拒んで一人で突っ走ったことを気に病むゼットくんに対して、「気にするな!さあ、俺たちでこいつを倒すぞ!」と後輩の失敗を許しつつ、先輩として音頭を取るタイガがたまらなかったですね。タイガも”先輩”になったんだなあって。

 そして、『ZERO to INFINITY』をバックに始まるゼットくんとトライストリウムの連携。ゼットスラッガーとタイタスバーニングハンマーによる遠隔攻撃で、恐魔人ゼットのペースを乱し、間合いを詰めて風魔烈火斬!怯んだところですかざすタイガブラストアタックをキメて足止めしつつ、ゼットくんに「今だ!」という合図を送るタイガ。合図を受けたゼットくんによる単独ゼスティウム光線で、クリティカルなダメージを叩き込む様。タイガ側がアシストに回って、後輩を立てる構図がタイガ達が先輩ウルトラマンになったというのを強く感じられてよかったな、と。

 その上で、ヒロユキなしではクワトロスクワッドブラスターが使えないがゆえに、特訓して編み出した代わりの新必殺技で、恐魔人ゼットにとどめを刺すトライスクワッドは最高でしたね。トレギア、グリムド、難敵を倒して成長を重ねたトライスクワッドが、さらなる成長と修行を経て、3人の集大成とも言うべき必殺技を編み出していたというのもなかなか。惑星マイジーでの修行も無駄ではなかったな。

 レインボーストリウムバーストをキメて、複製ゼットン諸共恐魔人ゼットを粉砕し、トライストリウムから分離したトライスクワッド。爆炎をバックに、「終わったぜ、ゼット!」とガッツポーズをキメるタイガの構図がメチャクチャ爽やかで、とても好きなんですよね。タイガらしい爽やかさがあるというか。



 とは言え、ようやく恐魔人ゼットを倒したかと思えば、ナラクから放り出されるゼロ。ここから一片に敗北ムードに変わっていくのがちょっと観ててつらかったですね。気持ちよくタルタロス倒して終わって……はくれないか。でも、ウルティメイトシャイニングで激しく消耗しているはずのゼロがカラータイマー青で帰ってきたのは「え!?」ってなりましたけども。ウルティメイトイージスが肩代わりしてくれたんですかね。

光の国を第二の母星として、新たな”ザ・キングダム”を築くことが目的で、そのために時間軸を飛び越えて平行同位体の軍勢を築いていたというタルタロス。光の国を掌握することが目的であるならば、初めから光の国を襲撃してくればよかったものを何故光の国を襲撃してこなかったのか。何か直接狙えない理由でもあるんだろうか。未だにウルトラマンに対して本気出して来ないのも気になる。

 そして、平行同位体の軍勢用意してまで、敢えてユリアン王女襲撃にこだわったのは気になるところで。ウルトラマンたちを脅す材料に使いながらも、敢えてユリアン王女を殺さないからにはユリアン王女自身に何か活かしておかなければならない理由があるんでしょうけれども。光の国の王家の血が、新たなザ・キングダムを築くためには欠かせないとか?

 しかし、敢えて新たなキングダムを築くためにこんなまわりくどい手段に打って出るタルタロスも正直謎で。光の国を第二の母星にしなければならないことを考えると、現状のザ・キングダムはなんらかの事情で壊滅している可能性もあるんだろうか。壊滅してないのだとしたら、何故二つもザ・キングダムが必要なのか。タルタロスの目的の片鱗こそ見えてきたけど、全貌までは明かさない感じか。


 一度は助け出したはずのユリアン王女も捉えられ、肝心のタルタロスも軍勢と共にナラクに逃げられ、ウルトラマンには追う手段もなければ、彼らがどこに向かったのかも見当もつかない。打つ手のない状況の中で、届くヒカリからのウルトラサイン。まさかタルタロスとの軍勢との戦いの最中に、凶暴宇宙鮫ゲネガーグによる光の国襲撃が起きていたとは。警備がいつもより手薄のときを狙われたからこそ、割とあっさりゼットライザーとウルトラメダルが強奪されてしまったわけか……

 まさかここに来て本作が、『ゼット&ゼロ ボイスドラマ』と、『ウルトラマンZ』本編の間を繋ぐ物語になろうとは。というか、セレブロによる光の国襲撃があまりに巧く行き過ぎている理由づけがこんなところでなされようとは。その上で、アレだけの大事件を未熟なゼットくん一人で追っていた理由も明かされるとは。光の国の指令で動いていたわけでなくて、自ら志願して飛び込んでいったとは。完全に『Z』の前日譚でしたね。

 というか、今回の戦いで何故かゼロがゼットライザーを持っていたのも、本当はゼットくんに届けるためだったわけだ。しかし、肝心のゼットくんは大切なことが分かってないから渡さずに自分で使ってた、と。「こいつがないと三分の一人前のくせに……」と言ってたことを考えると、そういうことなんでしょうね。実戦経験乏しい弟子のゼットくんを気遣ってアイテム持ってくるとか、やっぱり師匠だわ。逆にゼロがこれ持ってこなかったら、こっちのゼットライザーも強奪されていた可能性もあるのかな……?


 それにしても、ゼロがゼットくん(とデビルスプリンターの一件)を追えるように、ゼロが請け負ったウルトラリーグの仲間集めの任務を、ギャラクシーレスキューフォースとトライスクワッドが引き継ぐことをリブットが率先して志願するところがよかったなって。これ見る限りは、次回作はリブットを中心としたウルトラリーグの物語になっていく感じっぽいですね

 それはそれとして、ゼロがゼットくんを追うにあたって、グリージョがゼロにグリージョチアチャージで恩返しするのも芸が細かいなって。前作でゼロからエネルギーを分け与えって貰っていた件もそうだけど、ここでグリージョによる回復を受けていなかったら、ゼロはセレブロが投げたブルトンの四次元空間を延々と彷徨うことになっていたでしょうからね。ただでさえ、シャイニングの力を使って消耗しているところですし。逆に、ゼロにしてはブルトンに手こずっていた理由も既に消耗済みで理屈が通るの凄いな。

 「仮にも”俺の弟子”を名乗ってる奴だからな……」と、ゼットくんを追っていたゼロ。そして、タルタロスに光の国を渡すわけには行かないと、彼らの野望を阻止すべく誓いを新たにするリブットをはじめとするウルトラリーグの面々。事実上敗北的な展開とは言え、次回作への希望を感じられるラストでよかったかな、と。しかし、ゼロですらタルタロスに勝てないのに如何にしてアブソリューティアンと戦っていくのか。非常に気になるところで。


 非常に気になるといえば、ナラクに幽閉されたユリアン王女が見た謎の戦士の正体。目の感じからするとセブン顔だが、セブンがこんなところに幽閉されているとも思えないし……。セブンの平行同位体(『ULTRASEVEN X』か、或いは『平成ウルトラセブン』世界のセブン)とか?それとも、僕らの知らない未知のウルトラマン?わざわざナラクの中に幽閉された挙げ句、拘束されているのを見るに自力でナラクを抜け出せるほどの存在なんだろうけれど。そうなると、平行同位体のゼロとかの可能性も考えたけど、目の感じが違うんですよね。一体、貴方は何者なのか。

 次回作ありきの2作目らしいラストでしたけれど、また年末まで待たされるかと思うとちょっとつらいかなあ、と。でも、今回は次回作が既に決定済みなので、もう少し早く来るかもですけど。はてさて、どうなることか。なにはともあれ、長くなってしまいましたが、これで『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』の感想記事を締めたいと思います。スタッフ&キャストの皆様、本当にお疲れ様でした。次回作も期待しています!

■-The Kingdom is coming-


  次回作決定の告知と共に、円谷プロダクション公式Twitterに掲載された謎のティザービジュアル。アブソリュートタルタロスを囲む謎の三人の戦士は一体何者なのか。新たなるアブソリューティアンなら、ウルトラマンはどうやって勝つの!?という感じだし、ウルトラマンだとすると、どこの誰なんだ!?という感じだし。

 少なくともウルトラホーンのような角を携えた戦士はタルタロスより奥に配置されているところを見るに、タルタロスよりも上位の存在という感じはしますが。そして、青いオーラに包まれた鶏冠を携えた戦士は恐らくナラクに幽閉されていたあの謎の戦士だと思うんですよね。多分ですけど。紫のオーラを纏う謎の女戦士は全く見当もつかないところで。

 SNS上では、赤いオーラの戦士はアブソリューティアン化したベリアル。青いオーラの戦士はアブソリューティアン化したトレギア。そして、紫のオーラの戦士はアブソリューティアンのユリアンと予想している方もいましたが、はてさて。

 それにしても、第1部のラストで意味ありげに登場したウルトラマンキングって一体なんだったんだろうか。次回作にはガッツリとキングも関わってくる感じになるのかな。それの布石というか。しかし、本作で一ミリもストーリーに関わってこないとは夢にも思いませんでしたが!やっぱりアブソリューティアンの関係者なんでしょうかね。

  そういえば、タルタロスの軍勢も、恐魔人ゼットは今回トライストリウムとゼットくんに倒されたけれど、それを作ったバット星人は死んでないし、レイバトスも本作では暗躍してただけでウルトラ戦士と戦ってないですよね。それでなおかつ、まだまだ軍勢を増やせるタルタロスか。これに打ち克つに当たって、ウルトラリーグにどんなメンバーが加わるのか。少なくともナラクを克服しないとどうにもならないので、次元は越えられる存在でないと厳しいですよね。

 それでいて、第3作目の『ウルトラギャラクシーファイト』は、どこの時間軸の物語になるかも重要ですよね。『Z』本編の最中だと、ゼットくんと、ゼロ師匠。あと、デビルスプリンター討伐してるジードは出られないだろうし。『Z』本編後だと、ハルキとベリアロクで一人前になったゼットくん出せるから今回以上の戦力になり得るだろうけれど……。あとは公開のタイミング次第では、次回作のウルトラマンの参戦もあり得るのかな、とか。

 それよりもなによりも何よりも次回作公開のタイミングがいつになるか、今は気になるところで。坂本監督のスケジュールにもよるでしょうしね。いつになるのかな……






 未公開映像5分を追加したディレクターズカット版の収録に加え、配信版全98分を一本化したバージョンを映像特典として収録した『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』のBlu-rayが2021年5月26日(水)に決定致しました!

©円谷プロ
©TSUBURAYA PRODUCTIONS Co., Ltd.
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