Crow's Note

空色カラスが観たモノ(特撮、映画、アニメ)の感想などを不定期的に綴る隠れ家系語りBlogです。

祝!『鳥人戦隊ジェットマン』 30周年!~永遠にはばたけ!鳥人よ~

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空色カラス
 
 久しぶりにウルトラマン以外の記事になります。前々から意識はしていたのですが、今年に入ってからいろいろと環境が変わりまして2月15日までに用意できなかったのがちょっと残念で。なにはともあれ、今年の2月15日で我らが『鳥人戦隊ジェットマン』が30周年だそうで。ジェットマン好きを公言しているくせに忘れてんなよって感じなんですけれどもね。

 それはそれとして、30周年ですよ。30周年。リアルタイムで観ていた世代としては、当時の天堂 竜や、結城 凱の設定年齢よりも歳を重ねてしまっていることに感慨深さと、思いがけず遠くに来てしまったことに対する寂しさみたいなものあったり。

 金曜日の17:30にTVの前で、第1話「戦士を探せ」を観たときの衝撃は未だに鮮明に覚えているのに。その鮮明さも、もう30年も前のものだというのがにわかに信じがたいというか。あの衝撃から30年とか、本当に遠くに来てしまったんだなあ、と。

■未だに鮮明!第1話の衝撃

 戦士が3人!?

  オープニングで、5機のジェットマシンが狭いビルの谷間を抜け、竣工して間もない東京都庁舎(アレが何の建物であるか知ったのはだいぶ後のことですが……)の上を駆け抜けていく冒頭のカットから釘付けだったのを覚えています。ただ、オープニングでは5人の戦士が登場しているのに、第1話では3人しか揃わず。その上、唯一のスカイフォーサーは、第1話で恋人を失い傷心状態。あとの2人は、深窓の令嬢に朴訥な農業青年。2人とも戦闘経験ゼロ。1話目から凄い不安だったのを覚えてます。面白いとかじゃなくて、本当に不安でした。

 過去にも『光戦隊マスクマン』のレッドマスク/タケルも、第1話で恋人を助けられず、傷心状態というのはありましたし。『超獣戦隊ライブマン』第1話で、親友2人を殺害され、更に科学アカデミアも壊滅させられて、頭脳武装軍ボルトと戦うのは天才の端くれとはいえ、戦闘に関しては素人3人という状況に比べたら、卓越した戦闘能力ゆえに正規にジェットマンに選ばれた竜だけでも残ってるという点では大いに救いがあるようにも感じられますが……

 レッドホークに変身しているときの竜は相当に頼もしく見えたけど、時折不安定な様を覗かせているところか不安でしたね。小田切長官とアースシップから脱出するときや、スカイキャンプで目覚めたあととか、鹿鳴館 香をスカウトするときとか。でも、その不安が引きつけられる要因のひとつでもあったわけですが。なんかいつもの戦隊と違うなって。

 その上で、第2話で登場するもう2人の戦士は、1人はお調子者の女子高生。もう1人は腕の立つ不良気質の自由人。異色の5人が揃ってこそのスーパー戦隊とはいえ、本当に大丈夫なのかな、と。



俺は1人だ!

 そんな第2話で、5人揃ったかと思えば、突然竜に殴りかかり、「いいか、俺に二度と構うな!俺は1人。だからこそ自由だ……」と4人の前から去っていく凱。戦隊への加入を拒むキャラクターというのは過去作にもいましたけど、世代的には初めての経験だったので非常に衝撃でした。「えええ?仲間にならないの!?」みたいな。

 ジェットマンにスカウトしてくる竜に対して、「環境問題に人種差別に限りのない戦争……人類なんざ滅んじまった方がスッキリするぜ」 と斜に構えてみせたり。戦闘中にあと一歩でトドメというところで、「気に入らねえな。命令ばかりしやがって」 と、協力を拒んだりする凱にいきなり仲間になられても困るところではあるんですけどね。ただ、いきなり殴ることなくない?みたいな。

  そのあとも、何度か映像ソフトとか配信で観ているから、それゆえに記憶の中の鮮明さが上書きされてしまっているから、未だに記憶が新しく思えるのかもしれないですけどね。しかし、今思えば、チームアップものの作品において、仲間集め~チームが完成するまでのパートが一番大好きなのって、『鳥人戦隊ジェットマン』の影響が一番大きいんじゃないかなあって気がします。

 それまで顔も合わせたこともない。集うこともなかった面々が集って、ぶつかって、絆を紡ぎ合って、ひとつのチームとして形成されていく……。その過程の面白さを僕に教えてくれたのが本作だったのではないかなあ、と。本当に、いろいろ影響を受けた作品だったように思えます。でも、30年も経っているという感覚があまりないというか。自分にとって原点的な作品であればこそ余計にそう感じてしまうのかもですが。

■存続の危機を乗り越えて




 とはいえ、『鳥人戦隊ジェットマン』が第15作目のスーパー戦隊で、今年始まる新作『機界戦隊ゼンカイジャー』が45作目のスーパー戦隊であることを考えると、そういうことですよね。1年ごとに新作が作られるわけですから。それ考えると、30年以上止まることなく1年に1作品新しいスーパー戦隊が誕生してたってことなんですよね。それって凄いですよね。

 『バトルフィーバーJ』からずっと続いていることを考えると、40年以上ですか。凄いとか、そういう次元じゃないですよね。そんな長寿シリーズ、なかなかないですよね。それこそ、『鳥人戦隊ジェットマン』時代の頃ですらシリーズ存続が危ぶまれていたというか、『鳥人戦隊ジェットマン』でシリーズが最後になるかもしれないなんて言われていた時代もあったわけで。それ考えると、そんな時期を乗り越えて、更に30年もスーパー戦隊が続いているのって凄いなあと思いますね。

 過去作から『鳥人戦隊ジェットマン』が繋いだバトンが、今また新しいスーパー戦隊に繋がれるって考えると、相当ワクワクするところではあるんですけど。今後はどうなることやら。少子高齢化による子供の絶対数の減少に、コロナ禍。相当向かい風吹いている状況じゃないですか。ヒーロー雑誌も、今や全盛期の売上の10分の1しかないとか。それとこれとは別問題かもですけど。

はばたけ!鳥人よ

 根本的に異なる理由なので、『鳥人戦隊ジェットマン』当時のスーパー戦隊の危機と、現状のスーパー戦隊の危機を同列に考えるのは危ういかなとは思うんですが、今後のスーパー戦隊にも乗り越えていって欲しいなあと思いますね。かつての『鳥人戦隊ジェットマン』のように。

 そして、今のスーパー戦隊リアルタイム世代が大人になる頃にも、新しいスーパー戦隊が誕生しているといいな、と。僕にとっての『魔進戦隊キラメイジャー』だったり、『機界戦隊ゼンカイジャー』みたいな感じで。そして、今の子供達にも、リアルタイムで観たスーパー戦隊が30年後も大切なものだと思えるものになってくれるといいなと思いました。今でも僕が『鳥人戦隊ジェットマン』を大切に思っているように......

  それにしても、『機界戦隊ゼンカイジャー』。1人と人間ヒーローに、4人のロボヒーローという構図。初めに思い出したのは、『特警ウインスペクター』の香川竜馬警視/ファイヤーと、ウォルター、バイクルの構図でした。ただ、1人+4人のヒーローという構図は、ジェットマンを彷彿とさせるところもあるかなあ、とか。敵も平行世界から来る異次元の敵のようですし。まあ、あんまり関係ないかもですが。

 それに、1人+4人という構図は、『未来戦隊タイムレンジャー』とか、『動物戦隊ジュウオウジャー』とか、いろいろあるんで、ジェットマン特有の構図ではないのですけどね。

■30年前にジェットマンに出会えてよかった

同じ空に向かって

 しかし、こう……なんていうのか。スーパー戦隊としてはエポックメイキング的要素のある作品ながらも、そういうことを全く意識せずに『鳥人戦隊ジェットマン』を観ることができたのは幸せだったのかなって。それもリアルタイムで、子供の頃の感性で。雨宮慶太とか井上敏樹とか(敬称略)、そういう作家性も気にしないで。まだ創作物と現実の境目が曖昧だった頃だったから、逆によかったのかなって。

 そうでなかったら、なんとなくですけど結城 凱にもそこまで強く憧れを抱くことはなかった気がするんですよね。そういう意味では本当にいいタイミングで出会えた作品だったのかなって気がします。

 ただ、当時からの心残りとしては、第18話「凱、死す!」を期に、とある描写にトラウマになってしまってしばらくの間ながらも『鳥人戦隊ジェットマン』から離れてしまったこと。そして、『鳥人戦隊ジェットマン』当時にグッズとか玩具を買ってもらえなかったこと辺りか。

 前年の『地球戦隊ファイブマン』の際に、誕生日とか関係ない時期にもかかわらず「Vチェンジャーブレス」を泣きついて買ってもらった影響もあって、しばらく玩具買ってもらえなかったんですよね。どちらも今となってはいい思い出ではあるんですけれど。買ってもらえなかった分、ウイングガントレットとか、その辺にある箱とか折り紙を多様して自作してた記憶があります。何故、ウイングガントレットだったかはさておき。あとレゴブロックで、グレートイカロスを意識したロボットとか作ってましたね。1号ロボと2号ロボが合体するみたいな。

 そんな感じで、ジェットイカロス、ジェットガルーダを揃えてた友達がメチャクチャ羨ましく思えたもんです。本当にガルーダは欲しかった……。それはそれで僕だけの思い出なんで、貴重ではあるんですけどね。2019年のスーパーミニプラは敢えて買わなかったので、それは後悔してないですが。とはいえ、何周年のアニバーサリーでもないのに、『鳥人戦隊ジェットマン』から新商品の玩具が発売されたのは結構衝撃的ではありました。

 今年は30周年のメモリアルイヤーということもあって、何かあったりするのかなあとか。淡い期待を寄せつつ、今回はこれくらいで締めたいと思います。いつかやれたら、全話レビューとか、総評的なまとめ記事とか、結城 凱の活躍をまとめた記事とかやりたいなと野望はあるんですけれどもね。いつになることやら。

乾杯

 それでいて、いつか世の中が安定したら『鳥人戦隊ジェットマン』が好きな人と、ホットミルクとマッカランを酌み交わしながら語り合うみたいなことが出来たらいいなあって。そんな風に今は思っています。それはそれとして、本当に『鳥人戦隊ジェットマン』に出会えてよかったな、と。この度の30周年、心よりお祝いを申し上げます。おめでとう、ジェットマン!


■以下の記事も合わせてよろしくお願いします。

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 『ジェットマン』以前に、初陣で白星を飾れないどころか、初登場時点でとある事情により殺人ロボの烙印を押されたロボットがいたことを知り、さらなる衝撃を覚えたもので。必ずしも『ジェットマン』が初めてというわけでもなかったんですね……

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【鳥人戦隊ジェットマン 第37話より】誕生!帝王トランザ【東映特撮YouTube】 - Crow's Note

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【鳥人戦隊ジェットマン 第39話より】運命を賭けた大勝負!廻せ命のルーレット【東映特撮YouTube】 - Crow's Note

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【鳥人戦隊ジェットマン 第45話より】勝利のホットミルク【東映特撮YouTube】 - Crow's Note

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鳥人戦隊ジェットマンスーパー戦隊超全集
てれびくん編集部(編集)
5つ星のうち4.4
¥770

©東映
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