Crow's Note

空色カラスが観たモノ(特撮、映画、アニメ)の感想などを不定期的に綴る隠れ家系語りBlogです。

『仮面ライダー』50周年と、リブート版『BLACK』制作決定について思うこと

-
空色カラス
仮面ライダー

 僕が初代『仮面ライダー』を観たのは、小学生の頃。衛星放送での再放送だった。自宅の近所にはレンタルビデオショップが少なく、あっても特撮のビデオの本数が少なかったため、それまで『仮面ライダー』本編をきちんと見たことなかった。それゆえに”伝説”のヒーロー番組が観られる!みたいな思いで放送が待ち遠しかったのを覚えている。放送の際には、食い入るように観たし、VHSに録画して何度も観た。あの日々から20年以上――。

 生誕20周年記念の『真・仮面ライダー~序章~』、『仮面ライダーZO』、30周年記念の『仮面ライダーアギト』、35周年記念の『仮面ライダーカブト』。そして、40周年記念の『仮面ライダ―フォーゼ』、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』、『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』。

 45周年記念の『仮面ライダーエグゼイド』、『仮面ライダー1号』。『ZO』以降の仮面ライダーのアニバーサリーには、ほぼリアルタイムで付き合ってきた。抜けているものもあるかもしれないが、それはご容赦願いたい。そして、今年の50周年のアニバーサリー。

 正直、45周年記念が、自分の思っていたのと違ったというもあって、あんまり響かなかった。それもあってか、50周年もそう大したことはやらないだろう……みたいな想いがあった。正直、考えが甘かった。もっと雑な企画で失笑させてくるかと思っていたから、あんなにも心を揺さぶられる報ばかり来ようとは。正直驚きであった。正直、東映を見くびっていた。




 

 まず初めに発表された『風都探偵』のアニメ化。これは個人的には想定の範囲内だった。作者さんのこだわりもあったのだろうけれど、敢えて演じた俳優の風貌のままではなく、いい感じに2次元映えするデザインになった翔太郎とフィリップを観たときからアニメ化も視野に入れているではという確信が個人的にありました。とはいえ、媒体を変えて展開されることになった実写作品の後日譚コミックがアニメ化されるというのは正直不思議な感じもします。

 にしても、とあるライダー作品の続編を延々待ち続けている僕としては、別媒体とはいえ、TVシリーズ本編の続編が展開しているというだけで歯軋りものなのに、それが更にアニメ化とか、どうしてくれようという想いは正直なくもない。ただ、『仮面ライダーW』は正直大好きなので、また翔太郎とフィリップ。そして、照井警視の活躍が観られるかと思うと嬉しくもあるんですよね。媒体の変化に伴い、キャストが変わってしまう可能性は十分にあるだろうが、それはそれで期待したい。
 
  一昨年に公開された実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の吹替版よろしく、メインの二人の声のキャストを変更(メイン二人のオリキャスはちょい役の吹き替えで参加)しつつも、脇を固める布陣はオリジナル準拠のキャスティングみたいなバランスだと結構嬉しいかもしれない。




 そして、あらゆる話題を掻っ攫っていった監督・脚本 庵野秀明による映画『シン・仮面ライダー』の発表。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で、エヴァを完結させて、更に映画『シン・ウルトラマン』で企画と脚本を担当している庵野秀明監督に、そんな余裕はなかろう、と。それゆえに公式から発表されてもなんかの与太話だと思っていた。でも、作るらしい。監督だけでなく、脚本も庵野さん。マジか。

 というか、最初の企画メモから足掛け6年とか、記念映画ですらスケジュールギリギリでインスタントに仕上げるイメージのある東映がそこまで企画を暖めることができたというのが正直驚きではある。ただ、時間かければいいものが出来るかというとその限りではないことは脚本脱稿だけで2年掛かったとあるヒーローのリブート映画が証明しているので、どうなることかといったところで。

いろいろ思うところはあるけれど、発表されたティザービジュアルを観て、心を揺さぶられたのもまた事実で。このビジュアルもあってか、「(庵野監督なら)或いは僕の理想の仮面ライダーを作ってくれるのでは?」みたいな期待感もなくもなく。ビジュアルだけでは何も分からないですけどね。




 個人的に『シン・仮面ライダー』以上に関心があったのは、やはりこの発表だった。『仮面ライダーBLACK』のリブート版『仮面ライダーBLACK SUN』の制作決定の報。僕自身、オリジナル『BLACK』のリアルタイム直撃世代。正直、庵野監督の『シン・仮面ライダー』よりも感情を揺さぶらるものがありました。ゆえに、『シン・仮面ライダー』の報の影響で、一片に話題を掻っ攫われたのは個人的にはちょっとつらかったですが。『シン』は『シン』でどんな作品になるのか楽しみであるが、それ以上にこっちの方が気がかりであった。

 敢えて今、『BLACK』を再起動する意図は分からないが、あらゆるシリーズから独立した作品であると同時に、石ノ森章太郎先生が萬画版を執筆した最後のライダー作品でもある。石ノ森先生が萬画版を執筆したライダーは『アマゾン』もあるが、『アマゾン』の換骨奪胎作である『アマゾンズ』のあとで『アマゾン』本編のリブートはやりにくいのでは?という気もする。それは特に関係ないかもだが。


 なにはともあれ、仮面ライダーBLACKこと、南光太郎は、僕にとっては永遠のヒーローだ。それは決して揺らぐことはない。僕が死ぬまでずっと僕にとっての憧れのヒーローだし、僕が死んだあともきっと誰かの心のなかで生きるヒーローであり続けることは間違いない。そんなヒーローがリブートされる。嬉しくもあるが、そっとしておいてくれという想いもあった。名作のリブート作がまた名作になるケースはあまりないというか。名作を超える名声を得る作品になることはほぼ稀だ。だから下手にいじらないて欲しいとも思う感情もあった。

 でも、今だからこそできる表現技法や、技術を使ってどんな『BLACK』に仕上がるのか。生まれ変わるのか。非常に興味があるところではある。今の時代だからこそ、あの頃では描けなかった何かが描けるようになっているかもしれない。今は『BLACK』が放送されていた昭和ではない。令和である。だからこそやれることがあるんじゃないかと思うところはあるんですよね。


 その上で、2013年の映画『凶悪』でその名を轟かせた若き巨匠・白石和彌監督の指揮のもとで作られる仮面ライダーって一体どんな作品に仕上がるの!?という興味もあるというか。いつものライダーのローテーションに加わってる布陣ならば、多分ああいう感じになるだろうみたいな想像は難しくないものの、敢えて巨匠を招聘して作る仮面ライダーBLACKとか、やっぱり気になるところで。

 あとは、人気作である『BLACK』にして、ライダー主人公の中でも人気の高い南光太郎というキャラクターを新たに演じることになるであろうプレッシャーは計り知れないところではあります。前任の役者さんはBLACKといえばあの人!というか、原作者・石ノ森章太郎先生にして太鼓判を押すほどだったわけで。それを思うと、前任の役者さんに比べられることは火を見るよりも明らかで。

 とはいえ、今の時代に沿った『BLACK SUN』ならではの南光太郎というか、新たに演じることになるであろう役者さんならではの南光太郎像を作り上げていってほしいなあと思うところで。敢えてオリジナルは意識せずに。オリジナルがあるからリブートできるというのは当然なんだけれど、過去作のイメージに引きずられてほしくないというか。その役者さんだけが作れる新しい南光太郎を築いてほしいなと思いますね。


 今後、足掛け2年で仮面ライダー生誕50周年を祝っていくとのことで、「50周年とは?」という感じはしますけれど、今後いろいろな媒体で展開されていく仮面ライダー。この盛り上がりが、次のアニバーサリーまで続いてくれるといいなと思います。現行のライダーを休学中の自分が言うのもなんですけど。

 寧ろ、これだけのライダーが展開されていく中で、現行扱いになる次期以降の仮面ライダーとかいろいろ大変そうな気がしますね。『BLACK SUN』や、『シン』に負けないインパクトのもの作らなければいけないわけですからね。どんなライダーが生まれることやら。


仮面ライダーBLACK Blu‐ray BOX 1 [Blu-ray]
倉田てつを(出演), 堀内孝人(出演), 井上明美(出演), 田口あゆみ(出演)
5つ星のうち4.5
¥29,800 (コレクター商品)




(C)石森プロ・東映
Crow's Noteの更新情報は Twitter@Azure_Crow_Blog にて発信しています。是非フォローをお願いします。
関連記事